「頭痛」と一言で言っても、実はいろいろな種類があるのをご存知でしょうか?
頭痛の多くは、「緊張型頭痛」 「片頭痛」 「群発頭痛」の3つです。
中には、緊張型頭痛と片頭痛が混合している場合もあります。
《緊張型頭痛》
■最も多く見られる頭痛で、年齢や性別を問わず発症する可能性のあります。
頭痛で悩む肩の70%の方が緊張性頭痛と言われています。
【原因とメカニズム】
精神的なストレスや長時間のデスクワークなど同じ姿勢(猫背姿勢)が続くことによって、血行が悪くなり酸素や栄養分の供給が不十分になります。その状態が続くと、首や頭の筋肉が緊張してしまい、肩や首のこりがひどくなることで頭痛が起こります。目の使い過ぎによる疲労が筋肉のコリを引き起こし、頭痛を誘発することもあります。
【症状】
後頭部を中心に頭全体が締め付けられるような重苦しい痛みです。
・夕方に近づくにつれ痛みが強くなる(朝から出る場合もある)
・パソコンなど下向きの姿勢が続くと痛む
・軽いめまいが出ることがある
・目の奥が痛む
【対策】
頭痛が起きないようにするには、肩や首を温めて筋肉の緊張をほぐしてあげることが大切です。マッサージやストレッチが効果的です。入浴などで首や肩周辺を温めるのもGOOD!出来るだけ長時間同じ姿勢を続けたり、ストレスをため込まないようにしましょう。
《片頭痛》(偏頭痛)
■緊張型頭痛の次に多い頭痛です。
20代から40代の女性に特に多くみられます。
【原因とメカニズム】
ズキズキと脈打つような痛みが特徴です。男性に比べて女性に約3倍多く見られ、何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが片頭痛です。 脳の血管が拡張することで、周囲の三叉(さんさ)神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して片頭痛を発症します。 心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張することがあり、仕事のない週末などに片頭痛が起こることもあります。また、生理周期にも関連しており排卵期や月経直前~月経初日に起きやすいケースもあります。吐き気が強く、光や音に過敏になることが多いです。その他にもストレスや疲労のほか、寝すぎ・寝不足といった不規則な睡眠、梅雨や台風時期の低気圧といった天候の変化などがきっかけで頭痛が起こります。
【症状】
こめかみにズキズキと脈打つような強い痛みで、光や音に敏感になったり吐き気などを伴います。
また、頭や体を動かすと、頭に響いてさらにひどくなる傾向があります。
・こめかみから目のあたりの片側に出ることが多い(両側痛むこともある)
・吐き気を伴う
・頭痛が出る前にチカチカした光が見えることがある
・月に数回起きる
・運動したり、入浴すると痛みがひどくなる
【対策】
こめかみや後頭部の痛む部分をアイスノンなどで冷やし、静かな部屋で休むことが理想です。できれば横になりましょう。専門医頭痛が起きている時は、血管を広げてしまう入浴や運動、マッサージなどは厳禁です。
また、週1回以上片頭痛が起こる場合は、専門医を受診しましょう。
《群発頭痛》
■症状を訴える多くが20代~40代の男性ですが、その数は少なくまれなタイプになります。
【原因とメカニズム】
目の後ろを通っている内頸動脈が拡張して炎症が起きるためではないかと考えられています。
この炎症が起きる原因はわかっていませんが、体内時計が関係しているのではないかとも言われています。
【症状】
目をえぐられるような激しい痛みと表現されます。
一度症状が出始めると、1~2カ月間、毎日のように同じ時間に頭痛があらわれるようになります。
・目をえぐられるような頭痛
・痛みが出ると数十分~数時間痛みが続く
・数ヶ月間、毎日痛みが出る
【対策】
痛みが激しいこともあるので、専門医の診察を受けるようにしましょう。
痛みがあらわれている時期は、飲酒や喫煙は控えてください。また、日ごろから規則正しい生活を心がけることも大切です。
《その他》
■アルコールと頭痛について
「二日酔い」に伴う頭痛もあります。
お酒に含まれるアルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドの増加が頭痛の原因ですが、アセトアルデヒドは肝臓で代謝され、時間がたつと自然に治るので、通常は病院を受診することはありません。
■薬物乱用頭痛について
頭痛薬を飲む回数が増えることで頭痛の症状が悪化・慢性化してしまっている状態で、薬剤の使用過多による頭痛です。頭痛薬を常用していると脳が痛みに過敏になり、ちょっとした刺激で強い痛みを感じるようになります。結果的に頭痛が起こる回数が増えて痛みも強くなり、症状を悪化させます。頭痛薬を毎月10回以上飲むという場合は、薬物乱用頭痛の可能性があります。片頭痛や緊張型頭痛などの頭痛がある方の発症が多く、市販薬によるものがほとんどを占めます。
頭痛・片頭痛でお悩みの方は当院にお任せください
かわしまはりきゅう整骨院の治療は問診、姿勢の分析(写真)、触診で症状の原因をしっかりと突き止め頭痛の根本の原因に対処します。
ハイボルト治療や鍼治療、お身体の歪みを整える各種矯正などで痛みの原因となる筋肉の深部までアプローチしお困りの頭痛の根本的な改善を目指します。